世の中変な人。

先日南北線の車内吊り広告で面白いものを見た。
「しもたか×せたまる清掃大作戦」とかいう奴で、詳細はネットで調べていただければいいんだが、要はアルバイト、じゃない、有志のボランティアを募って下高井戸駅の掃除をしよう、という企画らしい。
そして参加者全員に「せたまる」某の携帯クリーナーをプレゼント、と書いてある。
集合朝8:50。誰も行かねーって。
せたまる」携帯クリーナーがそれだけの希求力を喚起するものかと言えば、私見ですが、ただの、ごくごく普通の携帯クリーナーである。謎。そもそも携帯クリーナーを貰って喜ぶ人というのは世の中に何人くらいいるのだろう。
そして、その他なんらかの特権らしいものがあるらしいのだが(スタンプ50個とかそんなの)、それも煩雑そうなんである。曰く「清掃大作戦前にせたまるで下高井戸のポスターをピッとタッチして登録しておく」、「その後ウンタラ」、「その後カンタラ」といった具合で極々健全な精神を持った人ならまず絶対やらない。何度も言うが、朝8:50だぞ。朝8:50に起きて駅の掃除、なんて正気の沙汰ではない。自分の部屋の掃除だって面倒くさいのに。

さて、その広告を見ていて、まあ世の中にはご苦労な人がいるもんだなあ、程度の感想しか抱かなかったわけだが、最後の一文を見てちょっと別な感想を持った。

最後の一文。
「事前に下高井戸駅のポスターにタッチしていない方も、当日の清掃にご参加いただけます。
註:当日参加の方にはせたまる携帯クリーナーは差し上げることができません」

もうね、どんだけ携帯クリーナー欲しさに清掃する人がいるんだ、と。というか、「当日の清掃にご参加いただけます」はねえだろう。せめて「ご参加していただけると助かります」とかそういう姿勢にしろよ。

というか百歩譲ってせたまる携帯クリーナーが素晴らしいものだったとして、それを貰えないのに参加する(何度も言うが朝8:50から)奴がいるとは思えないのだが。
そしてこれは車内吊り広告にあったものであり、宣伝費、企画費、そして景品の費用、もろもろ考えるとアルバイトを雇ったほうが随分と効率が良い様に思えてならない。

謎。という一言に尽きる。